今年、大阪菓業青年クラブは創立70周年を迎え、その記念事業として令和6年6月5日(水)からドイツのハンブルクにて国際交流事業を行ってまいりました。
ハンブルクは、ベルリンに次いでドイツで2番目に大きい都市であり、また大阪市と姉妹都市提携を結んでおり、今年で提携35周年となります。そんな大阪と関わりの深い都市において、姉妹都市提携周年を機に、大阪市とハンブルク総領事館ご協力の下、今回の訪問が実現いたしました。当クラブでは、記念事業として参加者を募り、糸田川理事長はじめ6名がクラブ代表としてハンブルク市を訪れました。
まず6月5日(水)に、ハンブルク総領事館を訪ね、在ハンブルク日本国総領事である戸田様と面会いたしました。今回ご協力いただいたことに感謝の意をお伝えするとともに、当クラブの紹介や今回の訪問の主旨についてご説明いたしました。その後、戸田総領事ご同行の下、ハンブルク市庁舎に訪れ、ニーンシュテット・ハンブルク州首相府国際関係総局長を表敬訪問いたしました。100年以上の歴史ある市庁舎は大変美しく、ヨーロッパの宮殿さながらの豪華な内装はとても市庁舎とは思えないような雰囲気でした。ニーンシュテット総局長との懇談は、終始和やかな雰囲気の中行われ、菓子を中心とした日独の食品事情について幅広く意見交換を行いました。また最後に、大阪市の横山市長からお預かりしたチェンチャー州首相宛ての親書をお渡しし、約1時間に渡る表敬訪問が終了いたしました。
6月7日(金)には、今回のメイン行事である現地学校との交流事業を行ってまいりました。最初に地元の小学校であるSchule Bahrenfelder straße(バーレンフェルダーシュトラーセ小学校)を訪ねました。ドイツの小学校は一般的に1年生~4年生までとなっており、今回は最上級生である4年生のクラスと交流してまいりました。まずは通訳を交えて、糸田川理事長の挨拶から始まり、その後子どもたちに向けて、スライドで青年クラブや日本のお菓子の紹介、お菓子クイズを行いました。また学校側からの希望で、日本文化の一つである折り紙を行い、クラブ員が手伝いながら、皆で楽しく鶴や兜を折りました。最後に日本から持ってきたお菓子を一人ひとりに配り、1校目の訪問は終了いたしました。午後からは、同じく地元の小中高一貫校であるWichern Schule(ヴィヘルン校)を訪れ、高校の日本語クラブの子どもたちと交流してまいりました。1校目と同じく、理事長挨拶やスライドでの紹介、クイズを終え、その後、こちらの学校ではお菓子の食べ比べを行いました。ドイツの子どもたちが慣れ親しんだ様々なお菓子を用意してくれており、それらを一つひとつ紹介してもらいながら試食しました。日本のお菓子とよく似たものもあれば、日本ではあまり食べたことのないような味のお菓子もあり、菓子メーカーを営む者として、とても新鮮で貴重な経験となりました。その後、こちらが準備した日本のお菓子を子どもたちに振舞い、日本のお菓子の美味しさを皆に体験してもらいました。子どもたちは日本のお菓子や文化についてとても興味を持っており、お互い言語が通じない中でも、片言の英語や日本語を用いて積極的にコミュニケーションをとってくれました。こちらでも、最後に一人ひとりにお菓子を配り、2校目の訪問も無事終了いたしました。
今回の国際交流事業を通じ、改めてお菓子は人を幸せにできる全世界共通のものであることを認識するとともに、ハンブルクの子どもたちに大阪のお菓子の美味しさ、素晴らしさを感じてもらうことができたと確信しております。青年クラブとしては、初めてのヨーロッパでの事業でしたが、この国際交流事業を成功裏に終えることができたのも、ひとえにご協力いただいた皆様のおかげです。今回ご協力いただいた大阪市、ハンブルク総領事館には、改めてこの場を借りて感謝の意をお伝えしたいと思います。この度は誠にありがとうございました。また機会があれば、ぜひ今後もハンブルク市との交流を継続していきたいと思います。