令和元年9月20日(金)、難波市民学習センターにて勉強会が実施されました。
今年は株式会社ビューティフルスマイルの文美月様を講師にお迎えし、昨今日本でも大きな社会問題として関心が高まっている「食品ロス問題」について、食べられるのに廃棄されてしまう食品に価値を見出し、社会貢献という側面から食品ロスを減らす「ロスゼロ」事業について、ご講話いただきました。
食品廃棄の問題について、廃棄を減らすため何か対応をしなければという意識はあるものの、特に中小企業においては具体的な対策に踏み切れていないところがほとんどかと思います。
そんな中、今年の5月末に食品ロス削減推進法が公布され、食品事業者としては今後避けられない課題となっており、各事業者は前向きな取り組みを求められています。
文様はその食品ロス問題に対して、ロスゼロ事業を通じて菓子メーカーと連携し、最先端で取り組みを実施されております。
食品として全く問題なくおいしく食べられるはずが、賞味期限が近い、作りすぎた、シーズン限定商品等、様々な理由で在庫として残ってしまい、最終的に廃棄されてしまう商品が数多く存在しています。
「ロスゼロ」では、そんな商品を買い取って、ロスゼロのサイトにて安く販売することで、廃棄されてしまう商品をおいしく食べてもらい、かつ食品廃棄も減らすことができる取り組みがなされています。
しかもただ安く売るだけでなく、丁寧にサイト内でその商品の魅力を伝え、メーカーとお客様の橋渡しをしっかりと行うことで、そのメーカーのブランド価値を棄損することがないような販売を心がけておられます。
さらに、その収益の一部はカンボジアへの教育支援や就業サポートのために使われ、メーカーはロスゼロを通じて食品廃棄を減らすだけでなく、発展途上国支援という社会貢献も行うことができるのです。
青年クラブの会員である冨士屋製菓本舗の北野氏も、このロスゼロ事業に共感し、節分の時期を過ぎて在庫として残ってしまった豆の商品を、ロスゼロを通じて販売されております。
このロスゼロの素晴らしい取り組みは多数のメーカー、そしてお客様に共感され、今多くのメディアにも注目されております。
国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)を目にする機会が増えておりますが、17ある目標うち、12番目に「つくる責任、つかう責任」、持続可能な消費と生産のパターンを確保する、という内容の目標が掲げられています。
この目標を果たすべく、菓子メーカーの方はロスゼロ事業との連携を、そして個人としてはロスゼロを通じてのお菓子の購入をご検討いただき、小さな一歩かもしれませんが、これを機会に少しでも食品ロスを減らすための取り組みをされてみてはいかがでしょうか。
青年クラブでは、毎年テーマを変え、会員の皆様の経営にお役立てできるような内容の勉強会を開催しております。
今年参加できなかった方も、ぜひ来年は参加してみてください。
■「ロスゼロ」サイトのご紹介
https://www.losszero.jp/
■facebookにも記事が投稿されております。
ぜひ大阪菓業青年クラブのfacebookページも「いいね」お願いします。